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2010.07.06

甘くそしてほのかに苦い気持ち。3話目:葛西えま

本日の交通の待ち時間を利用して、とうとういいところまで書いちゃいました(笑)




甘くそしてほのかに苦い気持ち。3話目:葛西えま




何がどう起こったのか驚きのあまり頭のなかが整理できないでいた。

真っ白になった思考を戻す為にあれこれと考えるのだがまったく役に立たたないでいる。
予測不可能な行動が起きてもいつもはそれに対応できているはずなのだが今回に関しては全くだ。
カヲルの腕に抱きすくめられどのくらいの時間が経ったのだろうか? 永遠にも感じるほど長く感じられた。

互いに体温を感じはするのだがその温度は溶け合ってしまったかのように思われる。
カヲルはあまり体臭がなく香るのは洗濯洗剤かシャンプーの香りかと思う。
その匂いが嫌いではなく、少し心地よい。そのためか何故かわからないのだがうっとりとした。

相手がもしかしてカヲルだからなのか?
それはただの気のせいで本当は違うのか?
唇を開いては閉じるを何回か繰り返す。
何か言わなければいけない気がするがこのままこうしているのもいいなんて本当おかしな話だ。
まさかコイツに対して体を預けてる。そんな気持ちになんかなるなんてアスカには意外だった。

「アスカ…」
囁き声に似た甘い声をかけられるとドキリとする。
心臓がバクバクと跳ねる音が体の外にまで出てしまうかと思うほど心臓の音が早くなっていく。
「なっ…なに?」
いつもならば突き放したりする所だがそれをしないでいる。
誰も他に居なくて何があっても起こったとしてもここにはカヲル以外に誰もいない。
突然二人きりだということに気がつきハッとする。

「そろそろ腕離してよ。いっ、意地悪はもういいでしょ?」
「まさか僕がわざと意地悪でもしてるとか思ってるのかい?だったら勘違いだよ。抱き締めたいって思って行動に起こしたんだから」
カヲルの口から思ってもみない答えが返り、益々柄にもなく緊張しはじめた。

「こんなことしたってシンジのやつどうとも思わないわよ!アンタのこともあたしのことも何とも思っちゃいないんだから!」

カヲルは息を一度深く吸い込む。

「シンジ君がどうとか考えてこんなことをしてるんじゃないよ」
真剣な声を出してる割りに顔は今にも笑いだしそうだった。
「もしかしたら僕相手に緊張してるのかい?」
「まっ、まさかこのあたしがそんな事ぐらいで!」
言葉と裏腹に実は酷く緊張していた。こんなにも緊張をするのは稀で自分でも驚くほどだ。
「じゃあ、違ったとしてこれはどうだい?」
言うか言わないかの間にアスカをベッドに押し倒した。
背中がベッドのスプリングに押されて跳ねるがカヲルの重みでまた沈みこむ。
馬乗りになり見下ろすと頬に掛かる髪を指先で掬うと、顔を近づけた。
アスカの唇から数センチで近づくのを止めてみる。
緊張してはいないという割りに身体はこわばっているのが見てるだけでもわかる。
「アスカまさか僕が君にキスでもすると思ったかい?」
「まさか、冗談はやめてよ!そんな訳ないでしょ?アンタにそんな勇気なんてないだろうし」
「だったら試してみる?」
「いっ、いいわよ。全然試しても」
「じゃあ目を閉じてよ」
カヲルがアスカに顔を再び近づけてきた。見開いた赤い目が自分を見つめると息が詰まりそうになる。

「アスカそろそろ閉じてよ」

目をぎゅっと閉じると鼻先にカヲルの吐く暖かい息がかかり少しくすぐったくなった。
温かく湿った唇がアスカの唇に重なると角度を変えながらはさむように軽くついばまれた。
暫くの間ついばむだけのキスを重ねるだけだったが、その内カヲルの舌先が唇を輪郭に沿ってなぞりはじめる。
突然の行為にビクンと身をひく。アスカは軽いキスのつもりだった。
だがカヲルはアスカが逃げないように身体をきつく抱くとアスカの口内に自分の舌を割り込ませてきた。
歯列をなぞりその間を舌で押し割り込むようにしてアスカの舌を自分のと絡ませ合う。
無機質な部屋の中でその水気を含んだ音が耳の中に大きく聞こえてくる。
酷く恥ずかしくなり息が途切れる度に呼吸だけが荒くなっていく。
甘い切ない吐息が唇から漏れるとお互いの感情の中で輪をかけるように気持ちが高ぶってくるのが分かる。
カヲルは時折目を開くとアスカの表情を確認した。
その切な気で頬を赤く染めた表情にひどく興奮を覚えると更にアスカの口内を舌を使い犯していく。

アスカに回した手が身体を求め始めるとアスカはぎょっとなった。
「ヤダ、それ・・・」
カヲルの手で捲くりあがった服のすそを必死に制止しようと動くが、片腕でカヲルに押さえつけられる。
下には何も着けていないことは当然お互いに分かっている。
「・・・んっ、ダメぇ!やめて・・・見ないで!!」
胸の上まで捲くり上げられると思い切り身体を捩らせた。
ほんのり色付いた白い肌はまだ未成熟なアスカの身体をより美しくみせる。
「こうなるって本当は分かってたんじゃないのかい?」
「冗談でしょ?」
まじまじとアスカの身体を観察する。年齢にしては多分大きいほうになるアスカの胸とは反対に細い腰やくびれを強調させている。
「こうやってみると変だね・・・すごく興奮するよ」
「何言ってんのよ!この変態!!」
「キスだけで終わるって思ってた?まさかここまでで終わりで先は無理ってことかい?」

意地の悪い笑みをみせる。
きっと自分を挑発しているんだって事ぐらいはアスカにも分かっていた。
それに一瞬でも惑わされてしまうなんて・・・

「最後までは怖い?」
「最後までって・・・。そんなの怖いはずないでしょ!だけど・・・」

カヲルの視線を反らすように顔を背けると自分よりも少し大きな両手で頬を覆われた。

「だけどシンジ君が気になる?」
「シンジは関係ないって言ったでしょ?アンタ話聞いてたの?!それにアンタだってシンジとこういうことしたいんでしょ?」
「まあね。したくないって言ったらそれは嘘になるかな」

じゃあ、どうして自分なんかとこんなことしてるのよ!アスカはそう思ったのだがあえて言葉にはしなかった。



そんなやり取りをしてると着信の音が二人の間に割り込んできた。

「アンタの携帯が鳴ってるわよ」
「うん、鳴ってるね」
「それとらないの?多分携帯シンジからじゃない?」
カヲルは目線を携帯に移すがそれに出る様子をみせない。
「君は帰らないんだろ?なら無視すればいいよ」

今度はアスカからカヲルの身体に腕をまわしたかと思えば彼を自分に引き寄せ自らの柔らかな唇を押し付けた。






つづく。
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