甘くそしてほのかに苦い気持ち。(LAS前提、LKS前提のLAK):葛西えま
2日間ヒマな時に書いたLAKのSSです。あまり突っ込まないでぬる~い気持ちでみてください。
シンジのことが好きなアスカとカヲルの話ですが、ここからLAKな流れになります。
アスカ→シンジ←カヲルとかw
次回からはきっとR指定になっていくので、ゆくゆく裏に行きますがそれでもOKな方は下記からお入りください。
最近エヴァ絵っていうかアスカとかカヲルばかり描いてて他のジャンルを描いてません^^;
甘くそしてほのかに苦い気持ち。:葛西えま
どのTV局も夕方の6時という時間もあり画面に映るのはニュースばかりだと知っている。
頬杖をついて退屈そうに寝そべりながら、それでもリモコンのボタンを数回押してみる。
「ちっ!ろくな番組ないんだから」
カヲルがシャワーを浴びる間退屈で仕方のないアスカは見る気もないテレビのチャンネルをひたすら回していた。
「この時間ってほんとに観たいものがやってないのよね」
アスカは夏用の半袖のブラウスのリボンタイを外すと近くにあるカフェテーブルの上にそれを置いた。
起き上がってテーブルに身を乗り出すとリモコンを持ちながら懲りずにまた番組を変えてみる。
文句を吐きながらチャンネルを変えていたもので、食べるのがおろそかになっていたアイスが溶けだし指にからみつくとアスカはそれを舌先でペロリと舐めた。
甘いストロベリー味のアイスキャンディーはベタベタと早く溶け始めるからアスカはあまりそれが好きではなかった。
「…たくっ、食べるものにあまりこだわりがないのも問題ね…」
実はカヲルが買ってきたアイスを勝手に冷凍庫から見つけるとアスカは断りもせずに取り出してそれを食べたのだ。
残りをぱくりとくわえると舌先で吸うようにし、棒以外すべてを食べきった。
「もっとおいしいものでも置いてりゃいいのに」
食べ終わった棒を何気なくみると当たりの文字が浮かび上がってる。
「ラッキーじゃん!まあ買いに行くのはアイツだけどね」
木の棒をペロッとひと舐め舐めるとそばにあった空のミネラルウォーターのペットボトルの蓋の上に器用にのせた。
ベッドのスプリングに背をもたせかけると腕を広げ大きく伸びをしそのまま天井を見上げた。
白っぽい灰いろのコンクリートでできた打ちっぱなしの天井と壁。
それに囲まれるようにできた箱のような部屋。その冷たい雰囲気がどうも自分は好きになれない。
アスカが背中をけだるそうに伸ばすと、予告なしにベッドの上から第九の曲が流れ始めた。
いきなり聞こえたものでドキリとした。
いきなり鳴った音の出所をさがすとそれは枕の間にすっぽりとはまりこんでいた。
点滅している携帯の着信の表示を何気に見る。
「誰かしら?こんなやつにかけてくるもの好きは・・・」
着信相手の名前を見るなりアスカの表情が一瞬で固くなった。
「どうして・・・よ」
鳴ってることを無視してもよかったが、知らなかったでは何だか酷くわざとらしい。
一瞬何かを考えたのだが思い切って立ち上がるとアスカは携帯を方手に持ち、バスルームの方に歩くとそのままドアを空いてるほうの手でコツコツと数回たたいた。
「アンタの携帯電話がなってるわよ」
ドアの向こう側にいるカヲルに声をかける。
シーン・・・
耳をくっつけてもシャワーの水音は聞こえない。
「ねえ、聞こえてんの?」
返事が返らないうちに鳴っていた着信音がパタリと途切れる。
切れた音のする箱に目をやると、その瞬間ドアノブがカチャリと音を弾いた。
「もちろん聞こえてるよ、これでも急いで出てきたんだけど」
カヲルはアスカの背後から長く細い腕をのばした。
「電話って誰から?」
グレーのカラーのゆったり目のスエットパンツ、上半身は肩にかけたタオルだけ。
髪は洗ったままずぶぬれ状態だった。
「ちょっとアンタずぶ濡れじゃない!」
カヲルの髪からポタポタと水滴が円を書くように何度か床におちる。
携帯をアスカの背後からひょいと奪い取ると画面を見た。
「シンジ君からか」
「ちょっと話し聞いてるの?後ろからいきなりそういう事しないで!・・・あたしまで濡れるじゃない!」
アスカと顔を見あわせると自分が濡らしてしまったらしい、アスカの肩の髪に手を伸ばすと濡れた部分を見つけ指先で触れる。
「濡らしちゃったみたいだね。ごめん」
叱られた子犬のような顔を向けられ怒る気が一緒んで失せていく。
それでも触らないでとだけ、嫌がった顔で手を跳ね除けらるとカヲルは肩をすくめた。
「…分かってるならいいのよ。もう次からはしないでよ・・・ね」
ネルフ内のシャワーなどでいつも見かけるのだが、その感じとはまた違ってなんだか目のやり場がない。
アスカはカヲルに再び背中を向けるとそのままベッドに座り、見る気もないテレビ番組を観始めた。
そんなアスカをよそに携帯の画面の着信履歴を開くと、カヲルはシンジに電話を掛けなおす為履歴のあるボタンを押した。
発信音が耳の奥で数回低く響く。
「シンジ君?電話くれたみたいだね」
すぐにシンジが電話に出たらしく、それに気が付きアスカはそちらに聞き耳をたてる。
いったいシンジはどんな用でコイツに掛けてきたのかしら?
「ああ…うん今横にいて何かテレビを観てるところだよ」
カヲルは床を見つつシンジと話をしていたが、ふいに頭を上げると1度アスカの方にチラリと目を向けた。
どうやら自分の話をシンジとしてるらしい。
アスカはそのことにすぐに気がついた。
なに?シンジったらあたしの事でコイツに電話かけてきた訳け?
アスカが機嫌の悪い表情をカヲルに向けたがそれとお構いなしにシンジと話を続けている。
「アスカと話すかい?」
いうか言わないかの内にアスカに近寄ると息の触れる距離まで詰め寄り、自分の携帯電話をアスカの手に持たせた。
「なっ!なんであたしがシンジと話しなんかしなきゃいけないのよ!」
携帯の画面を見るなり話もせずアスカは通話をいきなり終了した。
「余計なことしないでくれない?あたしはシンジとなんか話す気がないし」
ポイっと携帯をベッドに置くとアスカは深いため息を吐いた。
シンジとなんか話たくないし、誰とも話なんかしたくない。
そう思うからコイツの部屋にいるんだもん。
アスカとシンジの間に存在する二ヶ月前の事をカヲルは知らない。だから都合が良かった。
一緒に暮らし始めた頃は良かった。
ただ少しずつシンジとの距離が縮まってくると別の何かが奥底で生まれ、二人の距離を微妙なものにした。
始めはシンジになんて興味すらなかったし、むしろ自分にとっては彼はライバルにもならないそれ以下の人間。
それなのにいつの間にかシンジのことを、彼のことばかり考えている自分に気がついてしまった…
アスカはそれに耐え切れずにいた。
まさか見下していた彼を自分の中の大切な部分に入れてしまったことに。
アスカが下を向いて考えこんでいると頭上から低い声がした。
「セカンドはシンジ君の事がすきなのかい?」
こいつはなにを言い出すのか、突然すぎて驚きのあまり声がすぐに出ない。
「そうなのかい?」
いきなり図星をさされると胸をえぐるような痛みがアスカのなかに同時にやってきた。
心臓がバクバクと早鐘を打つ。
「ばっ、ばか言わないでよね!ど、どうしてあんなやつのこと」
「顔が赤いけど?」
指摘され、急に耳とほほにまで熱が上がり体内を熱が支配する。
「僕もシンジ君のことがすきだから君の気持ちは良くわかるよ」
告白が突然耳に入り込んできた。
「シ・・・シンジをすきですって?!」
「初めてすきになったのがシンジ君なわけさ」
つづく
シンジのことが好きなアスカとカヲルの話ですが、ここからLAKな流れになります。
アスカ→シンジ←カヲルとかw
次回からはきっとR指定になっていくので、ゆくゆく裏に行きますがそれでもOKな方は下記からお入りください。
最近エヴァ絵っていうかアスカとかカヲルばかり描いてて他のジャンルを描いてません^^;
甘くそしてほのかに苦い気持ち。:葛西えま
どのTV局も夕方の6時という時間もあり画面に映るのはニュースばかりだと知っている。
頬杖をついて退屈そうに寝そべりながら、それでもリモコンのボタンを数回押してみる。
「ちっ!ろくな番組ないんだから」
カヲルがシャワーを浴びる間退屈で仕方のないアスカは見る気もないテレビのチャンネルをひたすら回していた。
「この時間ってほんとに観たいものがやってないのよね」
アスカは夏用の半袖のブラウスのリボンタイを外すと近くにあるカフェテーブルの上にそれを置いた。
起き上がってテーブルに身を乗り出すとリモコンを持ちながら懲りずにまた番組を変えてみる。
文句を吐きながらチャンネルを変えていたもので、食べるのがおろそかになっていたアイスが溶けだし指にからみつくとアスカはそれを舌先でペロリと舐めた。
甘いストロベリー味のアイスキャンディーはベタベタと早く溶け始めるからアスカはあまりそれが好きではなかった。
「…たくっ、食べるものにあまりこだわりがないのも問題ね…」
実はカヲルが買ってきたアイスを勝手に冷凍庫から見つけるとアスカは断りもせずに取り出してそれを食べたのだ。
残りをぱくりとくわえると舌先で吸うようにし、棒以外すべてを食べきった。
「もっとおいしいものでも置いてりゃいいのに」
食べ終わった棒を何気なくみると当たりの文字が浮かび上がってる。
「ラッキーじゃん!まあ買いに行くのはアイツだけどね」
木の棒をペロッとひと舐め舐めるとそばにあった空のミネラルウォーターのペットボトルの蓋の上に器用にのせた。
ベッドのスプリングに背をもたせかけると腕を広げ大きく伸びをしそのまま天井を見上げた。
白っぽい灰いろのコンクリートでできた打ちっぱなしの天井と壁。
それに囲まれるようにできた箱のような部屋。その冷たい雰囲気がどうも自分は好きになれない。
アスカが背中をけだるそうに伸ばすと、予告なしにベッドの上から第九の曲が流れ始めた。
いきなり聞こえたものでドキリとした。
いきなり鳴った音の出所をさがすとそれは枕の間にすっぽりとはまりこんでいた。
点滅している携帯の着信の表示を何気に見る。
「誰かしら?こんなやつにかけてくるもの好きは・・・」
着信相手の名前を見るなりアスカの表情が一瞬で固くなった。
「どうして・・・よ」
鳴ってることを無視してもよかったが、知らなかったでは何だか酷くわざとらしい。
一瞬何かを考えたのだが思い切って立ち上がるとアスカは携帯を方手に持ち、バスルームの方に歩くとそのままドアを空いてるほうの手でコツコツと数回たたいた。
「アンタの携帯電話がなってるわよ」
ドアの向こう側にいるカヲルに声をかける。
シーン・・・
耳をくっつけてもシャワーの水音は聞こえない。
「ねえ、聞こえてんの?」
返事が返らないうちに鳴っていた着信音がパタリと途切れる。
切れた音のする箱に目をやると、その瞬間ドアノブがカチャリと音を弾いた。
「もちろん聞こえてるよ、これでも急いで出てきたんだけど」
カヲルはアスカの背後から長く細い腕をのばした。
「電話って誰から?」
グレーのカラーのゆったり目のスエットパンツ、上半身は肩にかけたタオルだけ。
髪は洗ったままずぶぬれ状態だった。
「ちょっとアンタずぶ濡れじゃない!」
カヲルの髪からポタポタと水滴が円を書くように何度か床におちる。
携帯をアスカの背後からひょいと奪い取ると画面を見た。
「シンジ君からか」
「ちょっと話し聞いてるの?後ろからいきなりそういう事しないで!・・・あたしまで濡れるじゃない!」
アスカと顔を見あわせると自分が濡らしてしまったらしい、アスカの肩の髪に手を伸ばすと濡れた部分を見つけ指先で触れる。
「濡らしちゃったみたいだね。ごめん」
叱られた子犬のような顔を向けられ怒る気が一緒んで失せていく。
それでも触らないでとだけ、嫌がった顔で手を跳ね除けらるとカヲルは肩をすくめた。
「…分かってるならいいのよ。もう次からはしないでよ・・・ね」
ネルフ内のシャワーなどでいつも見かけるのだが、その感じとはまた違ってなんだか目のやり場がない。
アスカはカヲルに再び背中を向けるとそのままベッドに座り、見る気もないテレビ番組を観始めた。
そんなアスカをよそに携帯の画面の着信履歴を開くと、カヲルはシンジに電話を掛けなおす為履歴のあるボタンを押した。
発信音が耳の奥で数回低く響く。
「シンジ君?電話くれたみたいだね」
すぐにシンジが電話に出たらしく、それに気が付きアスカはそちらに聞き耳をたてる。
いったいシンジはどんな用でコイツに掛けてきたのかしら?
「ああ…うん今横にいて何かテレビを観てるところだよ」
カヲルは床を見つつシンジと話をしていたが、ふいに頭を上げると1度アスカの方にチラリと目を向けた。
どうやら自分の話をシンジとしてるらしい。
アスカはそのことにすぐに気がついた。
なに?シンジったらあたしの事でコイツに電話かけてきた訳け?
アスカが機嫌の悪い表情をカヲルに向けたがそれとお構いなしにシンジと話を続けている。
「アスカと話すかい?」
いうか言わないかの内にアスカに近寄ると息の触れる距離まで詰め寄り、自分の携帯電話をアスカの手に持たせた。
「なっ!なんであたしがシンジと話しなんかしなきゃいけないのよ!」
携帯の画面を見るなり話もせずアスカは通話をいきなり終了した。
「余計なことしないでくれない?あたしはシンジとなんか話す気がないし」
ポイっと携帯をベッドに置くとアスカは深いため息を吐いた。
シンジとなんか話たくないし、誰とも話なんかしたくない。
そう思うからコイツの部屋にいるんだもん。
アスカとシンジの間に存在する二ヶ月前の事をカヲルは知らない。だから都合が良かった。
一緒に暮らし始めた頃は良かった。
ただ少しずつシンジとの距離が縮まってくると別の何かが奥底で生まれ、二人の距離を微妙なものにした。
始めはシンジになんて興味すらなかったし、むしろ自分にとっては彼はライバルにもならないそれ以下の人間。
それなのにいつの間にかシンジのことを、彼のことばかり考えている自分に気がついてしまった…
アスカはそれに耐え切れずにいた。
まさか見下していた彼を自分の中の大切な部分に入れてしまったことに。
アスカが下を向いて考えこんでいると頭上から低い声がした。
「セカンドはシンジ君の事がすきなのかい?」
こいつはなにを言い出すのか、突然すぎて驚きのあまり声がすぐに出ない。
「そうなのかい?」
いきなり図星をさされると胸をえぐるような痛みがアスカのなかに同時にやってきた。
心臓がバクバクと早鐘を打つ。
「ばっ、ばか言わないでよね!ど、どうしてあんなやつのこと」
「顔が赤いけど?」
指摘され、急に耳とほほにまで熱が上がり体内を熱が支配する。
「僕もシンジ君のことがすきだから君の気持ちは良くわかるよ」
告白が突然耳に入り込んできた。
「シ・・・シンジをすきですって?!」
「初めてすきになったのがシンジ君なわけさ」
つづく
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テーマ : 二次創作小説(版権もの
ジャンル : アニメ・コミック