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2013.04.03

派遣会社ネルフ・序:竜神 貢

久しぶりの更新ですーーー。
貢に久しぶりにWEB用にSS書いてもらったので載せます!!
内容は全キャラ全年齢向け。
※Qあたりのネタにパラレルってるのでそういうのが苦手な方はみないようにお願いします。

↓にたたみます。
派遣会社ネルフ・序:竜神 貢





派遣会社ネルフ・序:竜神 貢




また、知らない天井だ。

シンジはぼんやりとそう思った。自分の部屋でもなく、いつもの病室でもない。いつもより随分質素な天井で、豆電球がひとつ、ぶら下がっているだけだ。シンジはゆっくりと身を起こした。

「目が覚めたのね」

赤木リツコの声に安堵感を覚えつつ、シンジは身を起こした。そこは天井の豆電球だけではなく、全体的に随分質素な部屋だった。錆付いたパイプベッドが、シンジの身じろぎでギシギシと軋む。

「赤木博士…髪、切ったんですね」

ベリーショートに整えられた金髪を見て、シンジは笑顔を見せた。

「似合いますね」
「あぁ…ありがとう。記憶もしっかり残っているのね。覚えているかしら?あなたは初号機と一体化してしまった。それをようやく、サルベージしたのよ」
「はぁ…なんか、すみません」

シンジが気まずそうに謝ると、リツコは少しの間黙ってシンジの顔を見つめ、それからゆっくりと言った。

「謝るなら、ネルフのみんなにね?」
「あ…ハイ」

シンジは促されて、部屋を出た。

少し見ない間に、随分ボロくなったように見える廊下を通って、案内された部屋の前まで来ると、いつもの(?)怒号が聞こえた。部屋には「派遣会社ネルフ」と書かれた小さな看板が斜めにかかっている。

「ちょーーーーっと!いい加減にしなさいよ?なんでこんな仕事ばっかりとってくるのよっ?このウニアタマ!」
「イヤだなぁ、ボクは何も希望していなかったんだけど、この仕事をやってほしいって渡されたんだよ?」
「だからってできるかっ!スズメバチの駆除なんて誰がやるのよっ誰がっ?」
「あははっファーストならできるんじゃないかな?」
「それは命令?だったらやる」
「できる訳ないでしょっつーの!エコヒイキ、いい加減、自分を知りなさい!」
「でもこのお仕事、割がいいんだにゃ~」
「コネメガネ!アンタ、自分では働かないくせにそればっかり!」

中へ入ることにたじろぐシンジの背中を押して、リツコは部屋の中へと歩を進めた。
部屋の中には事務机が並び、書類の山が机の上を占拠していた。その中に埋もれるように、アスカ、レイ、そしてシンジの知らない顔であるカヲルとマリが座っていた。

「ホラ、みんな、もうクラブネルフの開店時間になるわ。早く用意して頂戴。現在のネルフの一番の収入源なんだから」
「ハイハイ、わかってるっつーの!…バカシンジ?」
「あ…うん。アスカ、無事だったんだね?良かった…綾波も、無事だったんだ」
「無事、ね…言いたいことは山ほどあるけど、今は時間がないわ。ウニアタマ!アンタ、シンジを案内して着替えさせて。開店時間まで間もないわ」
「ハイハイ。はじめまして、碇シンジくん。ボクは渚カヲル。キミと同じ、仕組まれた子供さ。行こう、着替える時間だよ」

シンジは近づいてきた少年に話しかけられて、少し顔を赤らめた。

「えっと…着替えって、プラグスーツ?」
「あはっ、まさか。さ、案内するよ」

カヲルはシンジの腕を引いて部屋を出ると、すぐ隣のドアを開けた。中は衣裳部屋のようになっていて、様々な制服や着ぐるみが置かれている。
カヲルは衣装の中からタキシードを二着取り出すと、一着を呆然としているシンジに押し付けた。

「早く着替えないと、あと十分で開店時間だよ、シンジくん」
「こんなの着て、一体何をするのかな…?」
「ボクたちは、ホストクラブネルフのホストなのさ」
「ホ?ホスト?って…ボクたちまだ14歳なのにそんな」

驚くシンジに、カヲルは少し哀しげな表情で笑みを見せた。

「キミが初号機に取り込まれて、サルベージされるまで、十四年かかったんだ。今はキミが知っている時代から、十四年後の世界なんだよ。キミは今、二十八歳なのさ」

カヲルの語る内容は、シンジには俄かに信じがたい内容だった。

シンジが綾波を助けたことによるニア・サードインパクトは、マーク6から放たれた矢によって防がれた。しかし、それと共にシンジとレイは初号機に取り込まれたまま初号機は凍結。ネルフ本部近辺は莫大な被害を追った。
その後一年、ネルフの復旧と共に新たなる使徒の出現が危惧されたが、それは杞憂に終わり、世界に使徒が現れることはなくなった。人類の危機は去ったのだ。
それが明らかとなったとき、ネルフの存在価値は無くなり、莫大な借金のみが残った。
ネルフで所有していたクローン技術やMAGIなどは売りに出され、社員は解雇された。しかし、ネルフで働いていた者たちはその特殊すぎる能力ゆえ、一般社会に溶け込むことが出来ず、再就職が果たせず路頭に迷う。
その時、葛城ミサトの発案で、ネルフは派遣会社として再起を果たすこととなった。しかし、派遣会社として歩み始めたばかりのネルフでは大きな仕事を受託できず、昼は派遣会社、夜はクラブネルフの運営をするしかなかった。
クラブネルフは「ホストクラブネルフ」と「キャバクラネルフ」の二本立てとなっており、エヴァの呪いにより見た目14歳の大人たちが働くことで、法に触れずロリコン心やショタコン心を潤すことの出来る、画期的な夜の店として今、箱根一の人気を誇る店舗なのだ。

「いらっしゃいませ、ようこそ、ホストクラブネルフへ」

こうして、碇シンジとゆかいな仲間による物語は始まるのだった。
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