2012.01.19

甘くそしてほのかに苦い気持ち。8話目:葛西えま

引き続きカヲアス(LAK)SSを更新してみました。

もうすでにいつから書いてなかったんだ?1年くらい?もっと?
すごいお待たせしていた続きなのですが・・・

今回ちょっと進みました。
もう少しで終わりな感じなのですがまだ2話くらいあるのかな?
もうちょこっとお付き合いください(汗)

1時間ほどで書いてしまったのと久しぶりなお話なので矛盾点あったり、
誤字や脱字あったりしたらすみません;;


いつもパチパチっと拍手や、コメント等を頂き大感謝です^^


読んでやるかって方はどーぞ下から入って読んでくださいwww


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乙女ゲームの軽快な音楽が部屋の中で何度もリピートしていた。
どうやらいつの間にか寝てしまったようだ。
「途中で寝ちゃったのね・・・」
誰にいうでもなく独りごちた。

目がはっきりと覚めると隣に眠るカヲルの銀色の髪があり、
規則正い寝息をたてていた。

ぐっすり眠っているようだったので電気を落とすと
アスカは近くにあった毛布をカヲルにそっとかけた。


いまの内にでもシャワーに入るかと思いゆっくりと立ち上がると、
携帯電話にメールが入った。
マナーモードにしてあったので着信音は鳴らなかったが、メールが着たことを光がつくことで教えている。
携帯に手を伸ばすと無造作に掴んでそのままバスルームまで持っていった。


シャワールームで着ていた服をたたみその上に携帯を置くと、
ドアを開けてシャワーの蛇口をひねった。
勢い良くお湯が出るとそれを頭から上を向いたままにアスカはゆっくりと浴びた。
温かいお湯を全身に浴びるとホッとする。
気持ちまでも温かくなる。
ずっとこの心地よい時間が止まっていればいいと常日頃から思う。

リンスインのシャンプーに手を伸ばすと手に適量とると、
念入りにシャンプーをした。
洗い終わると洗ってる時間よりも長く丁寧にお湯ですすぎあげた。

「コンディショナー買うの忘れてたな・・・」
カラダを洗うためのタオルに石鹸を丁寧に塗りこむと、
お湯を少しつけたし泡を立てる。

こんなにのんびりとシャワーを入るのは久しぶりかもしれない・・・

いつもカヲルを意識していたものだからノンビリはいることがなかった。

アスカは元々お風呂が大好きでついつい長く入っていたものだ。
そのせいでミサトやシンジにはお風呂が長すぎると言われたものだ。

それももう1週間以上も言われてなかったっけ?それ位ここにいるのだった。

カヲルは特に自分がなにをしてても気にしないようでいる。
それが今現在のアスカにはとても居心地のいいものであった。

あれからはシンジの事ですら話題にでないくらいに・・・

ひよっとして彼なりに気を使ってくれてて言わないでいるのか、
はたまた無関心なのか。

その辺はアスカにはわからないが少なくとも今はそっとして触れないでほしいことであった。

彼が言わなければ言わないでシンジのことは忘れることがあっても、
一人になってみると思い出してしまう。


シンジのことを思い出してしまう。
シンジを想ってしまう・・・


身体を洗い終わるとバスタオルを巻いたままバスルームをぬけ、
カヲルのいる部屋に戻ると彼を見下ろした。



ポタリとカヲルの顔に雫が落ちると瞼が開いて赤い瞳にアスカが映りこんだ。
「・・・どうしたの?」
はじめはよくアスカの顔が見えなかったが
「ねえ、抱いてよ・・・」
落ちてくる雫がまるで泣いてるようにみえた。
「アスカ?」
「シンジのこと」
座り込むとカヲルの身体にもたれかかった。
「頭から追い出して・・・」
「そんなに彼が好きだった?」
「あたしが1番じゃないの・・・シンジの中ではあたしは・・・1番じゃない」
カヲルに掴みかかるアスカの目にはたくさんの涙が溢れてこぼれ落ちた。


どれくらいの時間泣いたのだろうか?

アスカはカヲルの腕にすっぽり抱かれていた。
溜め込んでいたものを吐き出し、全てをカヲルに知られた。
自分の心の中を全て知られたのだ。
バカみたいに泣きじゃくりながら全てをさらけ出してしまった。
「アスカはさ・・・シンジ君の1番じゃないからって彼のことが嫌いになる?」
突然の質問に驚きを隠せない・・・
「ごめん唐突すぎて」
いつの間にかアスカにかけられた毛布で涙のあとを優しくぬぐった。
「わからない・・・けど」
「けど?」
「いまも悔しいけど嫌いじゃない」
「ボクも彼の1番じゃないけどボクの中ではシンジ君のことが好きってことに変わりないよ」
「そう・・・アンタってつくづく単純な生き物ね」
「君のことも好きだよ。アスカ」
「あたしもアンタのこと嫌いじゃないわ」
「お互いに同じ人を好きになってふられたわけだね」
「ふられたって!?あたしはシンジになんて告白なんてしてないわよ!」

彼が誰を想ってるか知っているだけ・・・
両思いならば仕方がない。
彼らの間にある絆。
それがある限り誰も入り込む隙はないのだ。

「いつかシンジには大きな魚を逃したって思い知らせてあげるつもり」
「大きな魚ね」
「アンタも男を好きになるなんて不毛なことやってないできちんとした相手を探しなさいよね!」
「それってなんか思い切り勘違いしていない?」
「男ってとこ?不毛なこと?」
「まあ、どっちでもいいよ。そういうことにしててくれて・・・」
ため息を吐くとカヲルはアスカ肩におでこをつけうなだれた。



翌日目が覚めるとアスカはカヲルの部屋にはすでにいなく、1枚のメモだけがテーブルに置かれていた。










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