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2010.02.13

ONE SWEETEST DAY(カヲアス)

今回初のカヲアスのバレンタインデイ・ネタのSSです。

いつもは別アニメのSSとかは書くのですがエヴァでは初めてなのでほんと書きにくいですね;
あっちこっちでジャンル違いを書くとちょみっとした混乱も生まれたり(苦笑)
消しちゃう可能性もありますが、とにかくは1回掲載してみます。

誤字とか脱字ありましたらごめんなさい;;

では、読んでくれる奇特な方は追記からどーぞ。
慣れないキッチンに立つアスカは考える。
誰かのために特別な何かをこうやってした事があったのだろうか?
誰かのためにというよりも、まあ殆ど自己満足なのかもしれないのだけど・・・

板チョコを細かくし湯せんで溶かしてゆくと甘いカカオの香りが鼻腔をつく。
簡単なというよりもただチョコを溶かしただけのものを型へと流し込む。
そろりそろりとチョコを慎重にそして丁寧に入れてるつもりだった。
「うわっ・・・」
型からチョコが少しばかり、いや大量に暴れては外へとはみ出てしまった。
簡単な作業なのにこういうことに人一倍苦手なところが出てる。
女子的なことが苦手なのだ。
女子的と言うよりも料理やお菓子を作ったりすることがだ。
「まあ、いいか」
アスカは適当にハートの型に入ったチョコとはまだ言いがたいソレを見つめ一人ごちた。

家事はもっぱらシンジの仕事でありこんなことですらやったことがない。
ただチョコを型に流し込むことですら初めてなのだ。

あとは冷やしたらいいのかな?
とりあえず冷凍庫に入れようか・・・

何故そんなことをすることになったのか・・・

2日前ヒカリがチョコを手作りするためにスーパーに買出しに寄るとのことだったので、
付き合うことになった。

お目当てはスーパーの一角に特設されたバレンタインのコーナー。
そこにわらわらと群がる女の子の群衆。
彼女たちのお目当ては様々なおいしそうな特別なチョコたち。
「アスカは渚君にチョコはあげたりするの?」
トリフチョコと書かれた金の包装紙に黒いリボンのラッピングを片手に取り、
それを買うかどうか考えていたらヒカリがそんな質問を投げたのだった。
「え?コレはその自分が食べる用よ!」
箱を数個選んではショッピング用のかごにポイっと放りこんだ。
「だって渚君と付き合っているんでしょ?」
「・・・ああ、そうだけどあげないわよ?」
「え?どうしてあげないの?」
「だってバレンタインっていえばこっちではどうだか知らないけど、海外では女の子が花とか貰うものだし」
「そうか、アスカはこっちに来てそんな経ってないもんね」
ヒカリは大きな板チョコを2枚カゴに入れると、他にもトッピング用にスライスしたココナッツやナッツもいくつか選んだ。
「そうだけど、こっちに長く住んでたって変わらないもん。チョコなんて誰にもあげないわよ」
ヒカリのカゴの中に入ったものをちらりと横目で見ると、自分のカゴにまた数個チョコを放りこむ。
「でも随分たくさん買うのね?」
「こっ、コレはね、全部食べるの!わたしが全部食べるんだから!」
プラスチックの赤い色の買い物カゴを自分の後ろに隠すようにすると。
「ヒカリはもちろん・・・アイツにあげるんだよね」
話を自分からわざとそらした。

鈴原トウジにはきっとヒカリは手作りの美味しいチョコレートをあげるんだろう。
そう思うとなんだか自分の彼氏という名の元使徒が少し気の毒になる。
だが、そんな考えを打ち消すようにアスカは横にフルフルと首を振った。
付き合ってあげてるだけでも十分よアスカ。
そう心に言うと頷いた。
「きっとアスカにもらったらうれしいと思うわよ?それでもあげないの?」
「当然よ。逆にアイツからくれたらいいくらいよ」
買い物カゴを持ってレジに並ぶアスカの後ろ姿を見ると、ちょっと彼のことがかわいそうに感じた。
「一筋縄でいかない女の子を好きになっちゃったのね」
と苦笑した。



5時半を過ぎた頃にミサトとシンジと一緒に住むマンションに着くとかぎを出して部屋へと入る。
誰かが後ろからアスカの背中をトンと押した。
「きゃっ!」
心臓が今にも飛び出てしまいそうな声を上げる。
玄関がまっくらだったもので余計に驚いた。
「ちゃんと周りを見て入らないと女の子が無用心だよ」
その声に聞き覚えがあったアスカは振り向きざまにそいつ目がけて蹴りを食らわした。
「ったー!」
膝をクリーンヒットされてカヲルは眉をしかめた。
カヲルを振り返らずにアスカは部屋の襖を開け電気をつけると、買ってきた袋をベッドに置いた。
カバンを机に置くと着ていたコートを椅子にかけた。
「ひどいな」
「アンタがね」
恋人といえどアスカは容赦しない性格だった。
カヲルに見向きもせずに制服を脱ぎかけたがそこでやめ、両腕を掴むと彼を部屋から出した。
「着替えるから見ないでよ」
「かまわず着替えればいいのに」
「ヘンタイ!!」
ぴしゃりと言い放つと襖を閉めた。


リボンを外してスカートを脱ぐとそれをハンガーにかける。
ブラウスを着たまま着替えを探すために引き出しを開けると、
部屋用にと選んだパイル地の薄い黄色のワンピースを出した。
ブラウスのボタンをひとつ外した時襖の向こうから新たに声がした。
「あれ?」
「シンジ君、おかえり」
「カヲル君いらっしゃい。アスカは部屋?」
「うん、いま着替えてるみたい」
「カヲル君居間で待ってれば?」
「あ・・・そうだね。でももうちょっとここで待ってるから。ありがとうシンジ君」
「お茶入れるからあとで居間に来てくれたらいいよ」
「そうさせていただくよ」

向こう側での話を聞きつつ着替え終わるとさっき買ったチョコを1箱袋から出してみた。
アスカは結局10箱ほど誰にあげる訳でもないチョコを買ったのだった。
「つい勢いでこんなに買っちゃったのね。まあ痛まないしいいか」
ヒカリの言った言葉がやけに頭に残っている。
きっとアスカにもらったらうれしいと思うわよ?
そればかり頭の中で繰り返しリピートされてる。
「いいの、だって・・・」
独り言を言うと部屋の電気を消して部屋の襖を開けた。

「まだそこにいたの」
「気にしないで。君を待ってただけだから」
自分に向けられた微笑があまりにもキレイで少し心にチクンとささった。


今年は2月14日は日曜だから金曜が決戦だった。
世の中の男がソワソワ落ち着かない1日でもある。
そのひとりであるシンジもソワソワと期待と絶望の狭間にいるのだろうか?
授業も終わると勝者に敗者がどれくらいの割合でいるのか浮かれ顔や落ち込み具合で分かったりする。
「鈴原に渡してくるわね。アスカはこれから?」
「なに?そんな訳ないじゃん。あげたりしたらみんなのやっかみがアイツ一人に集中しちゃうじゃない?」
「そんなものかな・・・」
「そりゃそーよ!!付き合ってあげているのだってもう奇跡よ!奇跡!!」
アスカとヒカリが二人で話込んでいると後ろのほうがやけにざわついていた。
二人とも同時にそちらに振り返ると女生徒数人がカヲルを囲んでラッピングされた包みを渡しているのを目撃した。
「はぁ?何してんのアイツ!!」
「どうやら渚君たくさんチョコを貰っているみたいね」
「もの好きもいたものね」
悔しわけでもないが冷めた口調で言った言葉にカヲルが気がつくとこちらに歩いてきた。
「バレンタインって何んの事だか分からないけどこんなにもらったよ」
紙袋いっぱいのチョコは一体いくつ入っているのだろうか?
「こんなにもらったの?」
「・・・」
「誕生日でもないのにこんなにしてもらっていいのかな?」
「良い訳ないでしょ・・・アンタのことが好きだってコレくれてんだから!!」
「好きってだって・・・?くれるものなのかい?」
「バレンタインって言えば好きな男にチョコあげて告白したりってことなのよ!!アンタばか?」
困った顔で「はあ・・・」とため息ごちた。
「だけどこんなにすごいわ」
関心顔のヒカリを横に訳もなくムっとしたアスカは早々と教室を後にした。
「まってよ!アスカ!!」
「委員長、ボクが追いかけるから」
「でも・・・」
「さっきから鈴原君がそこのドアのところで待ってるよ」
トウジが先ほどからこちらをチラチラ見ていることにカヲルは気がいていたのだ。
「じゃあ、アスカのことお願いね」
アスカを追いかけるために早足で教室を出ていった。


どこまで行ったんだろうか?
なかなかアスカの姿を見つけることができない。
何が気に障ったのだろうか?
カヲルはアスカを探しつつ先ほどアスカの機嫌を損ねたわけを考えていた。
「色々思いあたるような・・・だけど思いつかないな・・・」
使徒であって人間の社会になじんでいない彼は度々アスカの機嫌を損ねていた。
お互いに付き合ってる人間もいないから、なんとなく始まった関係。

家族がいないもの同士カヲルとアスカは近い存在だった。
アスカにしては気まぐれで付き合ってくれてそうだが、自分にしてみれば少し違った。
彼女の存在が絶対のものに変わりつつある。
それが1日1日日を重ねることに存在が大きくなっていく。

アスカにとってはどうなのだろうか?

カヲルは人類と共存するために誰かを必要とした。
だが静かに奥深い場所で何かが変わってきたのだ。

信号を待つ見知った後ろ姿。
信号が青に変わる前にその腕を捕まえた。
「まって!!」
「フィフス」
「その呼び方からしてかなりご機嫌斜めだね」
しかめた顔をすると掴まれた腕を思い切り振りほどこうとした。
だが、きつくつかまれてて上手く解けない。
「離しなさいよ!叫ぶわよ」
「かまわないさ。君が叫びたいだけ叫んだらいいよ。恥ずかしい思いをするのは
きっと君のほうだし」
そうしないことを知っていてそんなことを口にする。
「何をそんなに怒ってるんだい?」
「別に怒ってないわよ!」
「だけどどう見ても不機嫌そうだし、何かボクがしたのかい?」
「怒ってないってば!!とにかく離してよ!!みんな見てるじゃない!!」
真っ赤になって怒鳴るアスカを見てカヲルは少しゾクゾクした。
「ひょっとして女の子達にもらってたアレのことで怒ってたりする?」
「ばっ!!バカじゃない?!」
先ほどに増して顔を赤くするアスカ。
「そうなんだ」
クスクスと笑うカヲルにアスカは空いている方の手でカヲルの顔を押しやる。
「すごくすごーく!!むかつく!!」
「ごめん」
「なによ!突然謝らないでよ気持ち悪いわよ!!」
「でも、知らなかったんだ。そう言う意味のあることだって」
確かにこいつは使徒だったわけだし知らないのも無理はない。
だけど、どうしても腹が立ってどうしようもなかったのは事実。
「分かったわよ。もういい」
降参のポーズをする。
「アスカは・・・くれないのかい?」
「なに言ってんのよ!図々しいわよ!!」
「くれないのはそれって好きじゃないってことかな」
「嫌いじゃないわよ」
「嫌いじゃないって事は好きってこと?」
「もうアンタしつこいわよ!どうにでもとってくれたらいいわ!!」
「好きだからしつこくなるんだよ」
その言葉にみるみるうちに頬を赤くするアスカに、まんざらでもないんだと感じ取った。

「実は・・・あったんだけど、なくなったの」
「え?」
「作ったんだけどカチカチに凍ってあげれるものにならなかったのよ!!」
掴んだ腕にほんの少し力がこもる。
「ちょっといい加減に離してよ!!」
「ごめんごめん。うれしかったもんでつい力が」
「結局はあげれなかったんだから喜ばないでよね」
「気持ちだけすごく嬉しかった。それで十分だよ」
信号が再び青になり歩を進める中、カヲルはアスカの手を自分の手とつながせた。
「来年アンタの隣にいればあげるわよ」






*エヴァのSSは初めて書いたので書きなれないのですが、今回はためし書きってことで。
誤字脱字を読み返してないのであるかも?知れませんが大目にみてください。























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