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LAK SS Garden of Eden4話:葛西えま

こんにちわー、お久しぶりです;(汗)
めちゃ、更新久々になるSSですが原稿に入ってるもので(言い訳)
1時間ほどで書きました。←毎回、そんなんばっかりですよね;;
ほんと。いつになったらじっくり書くの?
そんな気あんの?な、感じです。ごめんなさい。

ぼちぼち色々とやりたいこと、やらなきゃいけないことありすぎててんてこ舞いと言うか、
うっかり色々忘れてそうです・・・(苦笑)

あっちもこっちも更新したいけど、時間ないし。
ちょっとずつでしか進めれないので、ちょっとでも進めれるあたりからやっつけてます。
今回はやっつけやすいほうのSSでいきました。


誤字・脱字の確認してません(毎回ですね;苦笑)が、それでもよければ下記からご覧くださいませ。



部屋の中が夕焼け色のオレンジが差し込むと、カヲルはリビングに明かりを灯した。

ロンドンの高級住宅街に静かな夜が訪れようとしていた。
 
どこの家族も日曜の夜は夕飯を早くに済ませ、個人個人好きに夜をすごしている。
ラングレー家もそのひとつだった。
カヲルはカヲルで広くて暖かなリビングのソファで読書をし、
アスカはアスカで部屋でベッドの上でノンビリとくつろいでいた。

夕方になると家のベルが鳴り来客が来たことを知らせる。



スプリングの利いた寝心地のいいベッドでごろごろと雑誌を読んでいたアスカは満面の笑顔で飛び起きると、
急ぎ足で部屋から廊下に移動し壁に備え付けたインターフォンを取ると受話器に耳をつけた。

「ラングレーですが、どなた?」
多分ヒカリが約束どおりに家にやってきたのだと思っていたが、
稀に違うこともあるのでちょっとすまし声で応えた。

耳の奥にぼそぼそとか細い声が入ってきたが、それは待ち人の声ではないと一瞬でアスカは気がついた。

来客にもう1度誰かと尋ねると、その声はさっきより少し大きめに応えた。

「あの・・・と・・・隣に引っ越してきた・・・ものです」

間をあけると、がっかりした声でアスカはご用件は?と相手に返した。

「挨拶にきたのですが・・・」
「で?なにか?なんの用?」

おどおどとした声の相手に少し苛立ちを覚え、ぶっきらぼうに答えると受話器ににゅっと手が伸びてきた。

「ご用件はなにですか?」
カヲルが相手と話し始めると、壁にもたれかかるようにアスカはその行方を見守る。
「ああ。なるほどちょっと待って。今伺いますから」
「アスカ」
「え?なによ?」
受話器を置きアスカにちょっとと声をかけると一緒に玄関先まで連れ立った。

ドアにある錠を2つほど外すとゆっくりと扉を開いた。

ドアの前には自分達と同じ位の年頃の少年が不安げな面持ちで突っ立っている。

まあ出来は悪くはないがぱっとしない外見だわね。アスカが上から下まで眺め見た。

「あの・・・隣に昨日引っ越してきた碇です」
「ああ、隣部屋に引っ越してきたんだね」
シンジの目に入る2人は絵になるほどの美しいもので、彼らを見ると頬を赤らめた。
「あの・・・」
上目使いでアスカとカヲルを交互に見た。


いかにも腰の低そうなものいいで話すのを見て、アスカはフンと鼻を鳴らした。

「アスカ・・・」
「はいはい。すいませんね、悪かったわよ」
「こっちは妹のアスカ、僕はカヲル」
ぼうっとアスカとカヲルを眺めていたシンジは我に戻る。
「あ、僕はシンジ。碇シンジといいます。あの、その、よろしくお願いします」

シンジは愛想よい笑顔を作ると軽くお辞儀をした。

いかにも苛めてくださいって言う顔をしてるわね。
アスカは勝手にシンジのことをそう思った。
人と上手く付き合おう・・・そんな感じがありありと見える。
そう言う人種は嫌いじゃないけど、好きでもない。

嫌な顔を向けるアスカに気を取られていたカヲルは遅れて話を続けた。
「あ・・・ごめんね。こちらこそよろしく」
早速退屈になったアスカはあくびをひとつすると。
「部屋に戻るからヒカリが来たら教えてよ」と言い残し部屋へと向かった。
「ちょっと!アスカ!!」
ごめんね。とシンジに対してカヲルは謝る。
「妹さん。あまり似てないですね」
「ちょっと機嫌が良くないみたいなんだ」
「あっ、その仕事の関係で両親は明日に挨拶にくるはずなので」
「今は君ひとりなのかい?」
「僕にもレイって妹がいるんだけど、少し病弱で・・・今日は部屋に残っているんだ」
「そうなんだ。君も妹さんのお世話とか?大変だね」
「いや、レイは全く手がかからない子だから」
「妹さんにも会いたいよ」
「学校が同じだから会えると思うよ」
「楽しみだね。君も同じなのかい?」
「多分・・・カヲル君と同じかアスカさんと同じかと思うけどどうかな」
「ボクは15歳だから」
「じゃあ、僕より1つ上なんだね」
「そうか。じゃあ、アスカと同じかも・・・」
「ははは・・・」

新しく隣に越してきた住人に中に入ってお茶でもそうかな?と、カヲルは愛想よくシンジを誘った。
「すごく嬉しいけど、そろそろ戻らないと家族が待ってるし、まだ荷物が片付いてないんだ」

残念そうな顔でシンジはそう言うと、また今度誘ってもらえると嬉しいなと笑顔で付け加えた。



リビングに戻るとアスカは遅いなぁ・・・とひとりごとを呟いている。

その姿を目にするとカヲルは苦笑した。
「なによ?おかしい?」
それに気がつくとアスカはムッとした声をだした。
「いや・・・アスカって本当にヒカリが好きなんだね・・・」
はあ?なにを今更言ってるの?アスカは首をかしげた。
「ヒカリがまるでアスカの恋人かなにかみたいだなぁと思ってね」
「本当に残念よね。ヒカリならって本当に思うもの。あんな素敵な人いないって正直心のそこから思うわよ」
「彼女以上の存在をアスカは知らないからね・・・」
ちょっと何よ!?
と一言文句を言うとアスカはカヲルのいるほうに歩くと、カヲルが座っているソファの肘掛に両手を乗せた。

「カヲルだってそんな人いないくせに!!」

「そうでもないよ・・・」

えっ?
と口走るとアスカはそれ以上の言葉をすぐに声に出来なかった。

「ちょっと・・・それ初耳・・・」
「そう言う話アスカとはしなかったしね」

カヲルの好きな人・・・
自分が1番良く知っているカヲルにいつの間にそんな人ができたのかしら?
アスカは自分が思う以上に動揺した。

「ふぅーん。そうなんだ」
「まあ、僕の片思いだけどね」
「なんだ、そうなんだ」
「うん」
静かに微笑むカヲル。

初めて知った。
カヲルに好きな人がいるってこと・・・
心の深い部分がズキンと傷んだ。


呼び鈴の音が遠くから間を割って響いた。



「あっ・・・ あたし出るわね」

ソファに置いた指先が軽くカヲルの指先にあたる。
思い切り指を引っ込めるとその拍子に後ずさるり、
その勢いのままよろけるとそのまま後ろに転びそうになった。

「アスカ!!」
間一髪カヲルは身を乗り出すとアスカの腕を掴み引き寄せた。
「危なかったね・・・」

「あ・・・、はあ。驚いた・・」

カヲルの息がアスカの頬に触れると急激に心臓が早鐘を打ち始めた。
頭のなかが真っ白になっていく。
カヲルの腕の中にすっぽり納まっていることに気がつくとアスカは急いで体勢を整え彼から離れた。

「ごめんなさい。あ、ありがとう」
自分でも変に意識してしまってることが分かると恥ずかしさが込みあがる。
頬が熱くなっていくのをアスカは感じると両手で頬を覆った。


逃げるようにカヲルから離れるとアスカは受話器を取り言葉をいくつか交わすとヒカリを迎えに玄関へと向かった。







続く。



またしても進まない展開ですが、地道に進めていきたいなぁ。。。と。
次回はきっと3月中ごろの更新になるかと・・・
春コミの原稿の締め切りが3月初めなので、それ終わったらですね;;
もう1作品の方を先に進めたいと思いつつ、あっちの方が佳境に入っていくのでまだ悩み中なのです。
もたもた焦らすかどうか、それともそろそろこっちみたいにシンジを出すかなぁ。。。と。

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